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2024年11月25日
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「愛を探して」

2009年06月28日
ジャンル:真実の愛の意味を求めるきららの感動ストーリー
DL:作者様HP(ゲーム→ノベル劇場)
制作者:星屑きらら




 紹介
愛は決して崩れることが無いと信じていたあの頃
忘れかけていた物を思い出す為。
きららは歩き出す。


>以上紹介文より転載


 レビュー
3分程で終わるショートストーリーです。
ストーリー概要、キャラ一覧など覚える必要がございません。手軽に楽しめます。

短短編らしいメリハリさがあり面白かったです。
ゲームは大きく分けて二つの流れで構成されています。
序盤の流れが印象に残るか、ラストが印象に残るかは人によって分かれるかと思います。
結果的にお互いがお互いを補い合っており、作品全体の印象をより強いものとしているのではないでしょうか。
綺麗に纏った良作です。
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「The Box Of Lore」

2009年06月27日
ジャンル:都市伝説作成ADV
DL:作者様HP
制作者:黒猫銀次
攻略:Creation

The Box Of Lore


 紹介
友人の兄・俊介の不審死――その事実に疑問を感じる主人公・黒橋は、葬式にて気を惹かれるままに「奇妙な箱」を形見分けとして譲り受ける。
が、実はその箱「都市伝説の王を復活させる」為の箱であり、復活の暁には一つ願いを叶えられるという。
復活の方法は、数々の都市伝説をこの世に蘇らせ広めること。
何故俊介は「箱」を持っていたのか? 彼の死に「箱」は関係しているのか?
偶然か必然か、黒橋は「箱」の力に手をそめていく事となる……



 レビュー
さて、都市伝説ADVです。
「都市伝説作成」というSLG要素も併せ持った作品です。
都市伝説の材料を集めながら、都市伝説を作り、広めるゲーム…
というと判りにくいですが、アトリエシリーズを思い浮かべると想像しやすいと思います。

割とシステムは単純なんですが、気軽に初プレイすると確実に死ぬという少しハードルが高めなADVとなっております。理由は「闇」「影響」「実体化」などの数値を理解してなかったり、「体力」の存在自体を把握してなかったり……。
この辺りゲーム中に判り易い説明があれば遊びやすいのですが、ハッキリとした説明はありません。(一応説明書には丁寧な解説がありますけど)
という事で、ガッツリ死んでいきましょう
死亡EDをコンプするぐらいの意気込みでプレイした方がゲームとしても都市伝説としても楽しめる作品だと思います。システムやストーリーは体で少しずつ覚えていきましょう。

内容としましては、誰でも楽しめる都市伝説ゲームとなっています。
余りこの手の情報に興味がない人でも聞いた事があるような定番な都市伝説が揃えてあり、
また、一部のマニアが好むような病的にアレな話は控えてあります。
登場人物達もアッサリとしながら好感が持てる人達ばかり。

全体的にホラーとはいえ、安心してプレイできる作品なのが良いですね。
都市伝説、というとその後の人生にトラウマを残すようなネタも御座いますし…


「EASTER」

2009年06月25日
ジャンル:勇者と賢者の時を越えた友情を描くハートフルコメディ
DL:作者様HP/ふりーむ!
制作者:
補完:6/25現在シリーズは4作

異議あり


 紹介
10年前に死んだはずの勇者が、10年前のままの姿で帰ってきた。
妹やかつての仲間は喜ぶが、当の勇者は歳を取った知人達に戸惑い気味。
一方、10年前に倒されたはずの魔王もやっぱり帰ってきたものの……
そんな全3話のドタバタコメディ。
しかしハートフルかどうかは微妙。

セリフを読み進めていくだけの一本道ADVです。
プレイ時間の目安は約15分です。


>以上ふりーむ!紹介文より転載


 レビュー
プレイしたあと寂しさが残るADV…(良い意味で)。

何にも考えずに、頭を空っぽにして楽しめるショートコメディというのは良いものですね。
始終、コミカルなキャラ達がノリとネタでガンガン引っ張ってくれます。
プレイ終了後に「もう終わりかよ!」とプレイヤーが阿鼻叫喚な作品である事はほぼ間違い無いです(良い意味で)。
作者様。ネタの数々、ご馳走様でした。

そして特筆は、勇者の相棒アーソン。
好きなキャラランキングにてダントツ一位だ、と私が勝手に予想している賢者さま。
紹介では"かつての仲間"扱いに甘んじていますが、シリーズ全体で強烈な個性をナチュラルに放っています。
とはいえ、割とキャラクターは「魔王」とか「勇者」とか「妹」とか「バカ」とか直球で固められた布陣なので、一人だけ未確認な(割烹着)がいると何だコレ?となるのは致し方ないですよ。
サブキャラが目立ちすぎて、ちょい主人公の影が薄くなるのはコメディのお約束なんでしょうか? さてさて――彼の口元の笑みに全国云万人の奥様が…


軽く楽しめる良作コメディ。作者様HPのイラスト・漫画もオススメっす。

「山荘で」

2009年06月24日
ジャンル:短編ホラーサウンドノベル
DL:vector
制作者:ソラトビサカナ

迫るなにか


 紹介

とある山中を一人で旅行中の「俺」は、吹雪のロッジで立ち往生する。
送電線が切れたため、ロッジは停電。
居合わせた3人の宿泊客との退屈しのぎの怪談話。
暗闇の中起きる恐怖の出来事。
それは俺にとって悪夢の始まりでしかなかった・・・・。


>以上作品ページより転載


 レビュー
雪山の山荘で…というと殺人事件や得体の知れない怪物モノかなと考えてしまいそうですが、割とおちついたホラーです。

停電してしまった山荘内、けっして閉鎖されたとか孤立したとかいう物騒な雰囲気はなくて、宿泊客どうしで自己紹介などしてみながら「ポーカでもやりません?」みたいな感じで怪談話が始まる物語です。
その怪談話についてはそれ程怖くはないのですが、そこから分岐して展開される主人公の恐怖体験は、演出も前振りも旨く効いていて良い感じに驚かされます。

特に前振りがうまい。
主人公の回想や宿泊客の怪談話でプレイヤーの思考を誘導しながら、連想通りの展開を見せたり裏切ったり……。その翻弄されている感じがプレイしていて楽しかったです。
EDを全て迎えると最終話に繋がるのですが、そこで今までの全ての話が壮大な前振りだったと気付かされ敬服致しました。
とても綺麗に纏った作品です。

「D.」

2009年06月24日
ジャンル:近未来RPG
DL:vector/ふりーむ!
制作者:おさはる
補完:前作「E.」とも少し関連が…?




 紹介

人類が破滅して幾世紀が経った。
頭上には汚れた空が、足下には腐った地が広がり、世界は混沌としていた。
残った者達はそれでもなお足掻き、生きている。

スラムに住む孤児の少年セスは、廃棄物を拾うことが仕事。
ある日いつものように廃棄物置場へ足を運ぶと、見慣れない物がある。
そのゴミの中からは人間が出てきた。


それがこの世界でのあなた。
ようこそ、クソッタレなこの世界へ。


>以上作品ページより転載


 レビュー
さて、きました「E.」の次の「D.」。
もう来ないと思ってたけど「E.」の次の「D.」。

荒廃と血腥さを前面に出した前作E.は、その特徴性の強さから多くの人の心に焼きついた作品ですね。
そして今作はかなり以前より予告されておりましたその次回作。
キャラ絵などからグレードアップの期待感が逸りますが、さてさてどうでしょうか……

と、変な煽りを入れましたが淡々とレビューです。


ストーリーは、主人公アベル(仮称)がゴミ溜めより拾われる所から始まります。
拾ったのはセス=ケイオス。とあるストリートギャングのグループに属しながら何も力が発揮できずにゴミ漁りなんかを廻されている気弱な少年です。彼の働き掛けもあって主人公は同じグループに属する事になりました。
汚らしいスラムで新しく出会ったのが、ニケ=ニィ。美少女キャラではないです…
そんな幼い二人と謎の一人で出来る仕事は、やはりゴミ漁り。
いつも通り街の片隅に出かけた三人はあるモノを手に入れていまい、そして――
――ストーリーは壊れていきます。(少年の)


キャラクターは絵がかなり綺麗になり感情移入も増しとなります。
小さなイベントも加わって愛着がもてますね。みんなベタで判り易いキャラなのが良いです。

サクサクな戦闘は健在です。
前作も強力な技や相手の弱さから、シンボルエンカウントで出会う敵をバッサバッサとなぎ倒す感じでしたが今作も同じく、RPGの面倒臭い戦闘に抵抗がある人でも大丈夫だと思います。
(逆に味のある戦闘を好む人は↓のシステムで調整が必要です)

物語にも関わってきますが、今作には「聖血」という新たなシステムが存在します。
アイテムとして購入しキャラの装備品として"投薬"しておくと、戦闘回数に応じて(適性によりズレがありますが)新たな特殊技を覚えていきます。補助に長けた聖血もあれば、全体攻撃に長けた聖血もあり、幾つか種類があります。
これによって仲間キャラの強さが平均され、好きなキャラでPTを組み、好きなように戦闘する事が可能となります。
また、それではヌル過ぎると感じる人は調節すれば良いと思います。
私は聖血の名前("救済"や"大罪"など)とキャラのイメージが合うように装備させていきました。誰でも回復可能というのは面白くないですしね。

好感度やオニゴッコなどハードな世界に添えられた茶目っ気も健在。今回はちょいちょいメタ発言も。
好感度の先にある「アレ」は慎重に行いましょう。やっぱり別の人と…は不可能です。

締め。
手馴れた感があるな…と言った感じです。
ストーリーやシステムやマップやイベント、揃うべきものが揃っています。
その余裕があってか、パロ的な雰囲気が増えました。
前作にもチラホラ御決まりな雰囲気はありましたが、今作には作品名を挙げられるような露骨な物が含まれています。合う合わないがありますが、個人的にはキツかったです。


何かと前作との比較が入る中身のないレビューとなりましたが、
その実には、どうしてもそれ以上語るところが見つからないという寂しさがあります。作品に必要な部品はあるけどそれ以上がありません。強烈なのは(前作との繋がりが確かなものになる場面)ぐらいでしょうか。
パロに止まらない、それを突き破ってしまうぐらいのエネルギーを見せて欲しかった、というのが個人的な感想です。


+追記(実は前書き)
超激辛様の所にエスパーがいます。驚きました。
確かにプレイしてから大分経っており、走るパンストさんのレビューを見て「あぁ、そういえば私もレビュー出来るな…」と気付いたのが事実です。何故レビューしようと思わなかったのかは、パンストさんが仰る通りな気がします。
愛着ならかなりあり、作品としても申し分ないのですが……。
この辺りの心境についてはいずれ休談で文にしてみようかと考えております。