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2017年10月17日
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「cubic labyrinth」

2010年05月04日
ジャンル:異世界漂浪、運命、苦痛
DL:ふりーむ
制作者:euno さん




 紹介
中学2年生のけいた君が主人公で、かなり変わった世界が舞台の物語です。
順調に進めば2時間ほどでクリアできます。
なお、到達率100%未満でもクリアは可能です。
がんばってください。


>以上紹介文より転載


 レビュー

始まりは悲惨な殺人事件の噂から。
けいた少年の不思議な異世界体験を描いた中編ADV作品です。

内容としては、
一家惨殺事件の噂に興味を惹かれ現場近くまで足を運んだ主人公がその場で気を失い、目覚めたら異世界に。元の世界に戻る為、偶然居合わせた女の子と共に辺りを彷徨い歩く――というもの。
彷徨い歩く場面では方向の指示が可能なので、プレイヤーは主人公達と肩を並べて世界を探索することになります。方向感覚さえあれば初めは楽々ですけど、だんだんと内容が複雑になってきますのでメモを準備しておくと良いです。
作風といいますか、キャラクターの内面の作りが少々独特で合う合わないがあるかもしれません。あと、裏にあるストーリーはなかなか暗く救いが無い物です。その辺に引っ掛かる物が無ければ、あとは"根気しだい"……。

超自然的な世界観も然る事ながら、それ以上にこの作品の色といえるのが高難易度な謎解き要素です。
ふりーむのゲームコンテストを見ますと、
諦めてもらうために難易度を高くし過ぎた
「『バッドエンドなんて生ぬるい。それ以上の苦痛を味わわせてやる』という、そんな極端で危険な思考をもとにして作りました。
といった鋭利な作者コメントがうかがえます。

実際私も一度投げました。
「苦痛に感じたらすぐに中断してください」という警告文は伊達じゃないです。
途中からの内容は暗号解読に近く、ヒントも無く救済措置も無く……。解けてみれば、なんだこんな物かと笑える程ですが、そこまで行く為に何度も何度も試行錯誤を繰り返す必要があります。センスよりも根気勝負。
dolphins were monkeys」のみたいな謎解きなら良い物の、こういった作中の人物とシンクロして此方まで気が滅入ってくるような謎解きは実にストレスの塊です。
正直、今作はオススメしません。

ただ、
楽しめる作品かどうかは疑問としても、こういう作品はアリだと思います。
マゾでもなく、アイテム収集などに執念を燃やせる程のゲームオタクでもなく、
単なるフリーゲーム好きとして今作を「悪くない」と感じます。
というのも、意図して組まれた理不尽さだという事は作中内でくどい程判りますからね。苦しさもストレスも世界観の内……後はその世界観が合うか合わないかの問題で、それは個人の捉えようであり、個々の特徴が出す結果です。

苦しみを描くなら、率直に観客を苦しませてみる。
何とも自己満足色が強い方法ですが、STGでは一般的です。だからこあれには描ける物があります。
今作も同様、自己満足的な表現が強い作品ですけど、私はそういう表現が嫌いではありません。
描ける物があるから、感じられる。個人的に作品内容というより作品の姿勢に感じるものがあった作品でした。

更にもう一度言いますが、楽しい作品ではありません。安易にオススメはしません。
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「時と共に」

2009年11月25日
ジャンル:"時"を題材とした物語
DL:ふりーむ
制作者:raimu




 紹介
10分程度で終わる短編ADV
“時”を題材として作っています(つもり
舞台は現代です。
選択肢一つしかなく、ゲーム性はあんまりありませんが、一度プレイしてみてくださいな。
エンディングは二つあります。


>以上紹介文より転載


 レビュー

死にゆく主人公が最後に思う、"時"の思い出とは。


ツクール製のADVです。現代を舞台にした不思議な御話。
「時間」について、ストレートなストーリーが描かれています。

かなりのストレートなので、若干展開が普通過ぎる気もしますね……。
でも、これはこれで良いと思います。驚きや印象は薄いかもしれませんが、そういうのを求め続ける人生の中、時にはこういう作品もやってみると逆に新鮮という事もありますよ、きっと。

私は面白く感じました。
時間、悔恨。誰もが抱えるテーマではないでしょうか。

「私の黒猫」

2009年08月17日
ジャンル:言葉を話す黒猫と、飼い主の少女の物語
DL:vector
制作者:夏草

まだ名前はない……こともない

 紹介
不思議な力を持つ猫と、飼い主の少女を巡るひと夏の物語です。
終盤まで物語に変化はありませんが、それまでの選択が影響して、エンディングが3つに分岐します。



 レビュー

人の言葉を操る猫。
控えめで真面目な黒猫「ドン吉」。
そんな彼と少年少女達の物語。


猫ADVという事で、こう――
「ドン吉~♪」(マウント状態)
「ご、ご主人!……グエェェ……お、重い」
みたいなイベントがあるのかなとも思いましたが、そこまで猫猫してなくて意外でした。
私は犬派なのでその辺りプレイし易かったです。

なんといっても輝いているのが黒猫。
この主人公の彼、ドン吉というのが、人間で言うところの天使みたいな存在でして――まぁよくできた利発な猫さんです。好みはいろいろあるでしょうけど、猫好きな人は魅了されてしまうのではないでしょうか。

ストレンジキャットも魅力的ですけど、彼が世話している(?)少女・亜希との関係性も魅力的です。海辺で亜希がドン吉に「怒ってる?」と聞く場面……なんとなく言葉に表しにくいですが、いらぬ壁がないというか……人間と動物というよりも、ご主人と飼い猫というよりも、一人と一人という風に接し会っている二人の間柄に良い感情を覚えました。
ドン吉も良い猫だけど、亜希も良い子です。この二人だから鮮やかに映る作品なんだと思います。


EDは三つに分岐します。
少しED1は直球すぎて短編に向いていない感じが……。
他のEDは良いEDですね。私はED2が好きです、(魔女の宅急便)を子供の頃から見てましたから。
「キキの魔力が戻ったから、ジジはまた喋れるようになっている説」より、ED2のような終わり方を私は信じている人間です。ジジは喋れなくたって良いんですよ

「織香神」

2009年07月23日
ジャンル:命を巡る物語(コミカル半分シリアス半分)
DL:作者様HP/vector/ふりーむ!
制作者:のたこ
注意:少々(BL要素・ショタ要素・顔文字表現)

明るくも静かに寂しい



 紹介
山奥の一軒家に迷い込んだ青い少年。
少年を取り巻くのは、黄色い少年と禿げたじいさんと…。
少し変で、少し切ない、命を巡る物語。(多分)


>以上紹介文より転載


 レビュー

山奥で素朴に暮らす七星、彰という二人の少年のお話です。
ああ、あとお爺さんも忘れてはいけない。

七星は実は穀潰し(居候)で、ある日突然迷い込んできたところを彰に捕獲された(拾われた)身です。
身の上がはっきりせず、ちょっと影がある彼(上の画像←)がこの作品の主人公。

三人の暮らす風景はちょっとズレていて、愉快で、微笑ましい感じ。
少しずつ垣間見える不穏な空気にも、めげずに励ましあう姿が良いですね。

けして明るいだけではないシリアスな面もある作品です。
境遇や過去、そんな中で健気に笑みを浮かべながらお互いを思いやる人たちの姿。本当の明るさだと感じました。
どのキャラの笑顔もいいなー。

ついでに難点も少々。
ラストへ向かう流れが強引です。
顔文字会話などもそうですが、ちょっとプレイヤーの温度を下げる部分があるのが惜しい所ですね。

「隣人は静かに魔法少女」

2009年07月10日
ジャンル:性別倒錯アドベンチャー
DL:vector
制作者:北欧ゆう

魔法少女になりたい?!


 紹介
夜の街。
いつものように破壊活動を行う悪の組織と、いつものように悪の組織を退ける正義の味方。
これはありふれた魔法少女の物語。

魔法少女の正体が、30歳の男性であることを除けば……

心地良い時間は、ずっと続くものだと思っていた。

こんなあなたにオススメ
・なんにでも萌えられる
・超展開が許せる
・魔法少女になりたい
・コーヒーを噴きたい
・振り向かない

1時間20分程度で終わります。
主題歌入り。


>以上紹介文より転載


 レビュー
紹介画像が大きいよ!!
と感じたら、それは筆者が今作をまず絵に惹かれてDLしたという事を意味しています。
立ち絵も一枚絵も味があって綺麗なものばかり。
残念ながら画像一覧みたいなシステムはないので、いつでも絵を見返したいという人は切り取っておくと良いです。勿論著作権には注意ですけど。


さて、コミカル(?)魔法少女モノ。
序盤の戦闘シーンを終え、主人公が帰宅する辺りの雰囲気ではコミカルさの欠片もありませんが、コミカル魔法少女モノです。
なにせ主人公が「コレは"冴えない男性"程度の範疇に収めていいのか?」と心配になるぐらいの暗い男性です。
そんな彼が上の画像の一番前面にいらっしゃる黄色い少女に変身します。
良い時代ですね、実に羨ましい限りです。

初めはとにかくジメジメしていて耐え所。
しかし、敵方の少女ユーマへの恋や失恋、
そこから発展するややこしいまでの性別倒錯ストーリー、
そしてあらゆる暴走の果てに主人公が辿りつく「真理」。
冴えない主人公が一人前の○○へと成長した姿は変な爽快感があり頼もしい限りです。


そして特筆したいのは、上記の○○について。
プレイ後ならわかると思いますけど、(変態)と入ります。
一応文章の流れ上"○○へと"と書きましたが、実際は彼は元からそのけがある人間だと思います。
"試練の果てに本当の自分を認める"
ラスト彼が「これでいいんだ!」とふっ切れる姿は、幾らかの人が感じる所があるでしょうし、多くの人にとって最高の笑いになると私は思います。

魔法少女になりたい人も、なりたくない人にもオススメな作品です。
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