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2017年12月13日
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☆追記...「フランカ」

2016年09月13日
ジャンル:不条理分岐不条理ノベル
DL:vector
制作:17
注意:15禁

物語の形


 紹介
違った風景に出会いたければ、ぼくは歩き出すだろう。
きみが何かを提案すれば、ぼくはそれに応えるだろう。
舞台裏の少年。忘れられた花束。黒い男。絵描き。道は、まだ決まってない。

選択肢でいもづる式に分岐していく短編ノベルです。
性を連想させるシーンがあります。苦手な方はお気をつけください。

※2週目以降のプレイには、タイトル画面から「index」(サクイン)をご活用ください。



過去記事

 追記
不条理な物語が大好きです。
報われない物語、幸の無い話、
登場人物の目的と行動と結果に物語的な条理が与えられないストーリー。
良いですよね。なぜか読み終わって胸がスッとする時さえあります。
ただ、好みを言わせてもらえば、私は人と人との関係性がおりなす無情な話
ってのには、あまり興味がありません。
物語の中心におかしな人がいて、彼彼女の撒き散らす害悪を甘んじて受け止め続ける人達が周りにいて...
なんてストーリーは勿論名作が多く存在しますが、読んでて常に何だかなと思えてなりません。

やはり理想は黒死病。
オススメは「黒死病―ペストの中世史」。
死刑執行人サンソン」しかり優れた歴史解説モノは小説的な面白さを帯びますが、
これも正にガッツリ物語を味わえる一冊です。
迫りくる猛威と惑う人々と救い無き中世の衛生感。
このどうしようも無い感がたまりません。
とにかく人、人、人を浅く広く埋めまくれ、
昨日埋めた息子の死体が犬カラスに喰われていようともお父さんは今日埋める妻と娘の死体にせいいっぱい、
バッタバッタと人が死んでいく。しかして、どうか。
人はそんな状況でも、けして歴史をやめはしない。その素晴らしさや。
理性も道徳心も信仰心も嫉妬も怨嗟も功名心もエロスも絶えはしない。
今まさに病魔がそこまで来ているのに、街おこしにお熱で大損害を喰らうエピソードなど最高です。

とまぁ、こんな書き方をするとまるで人間賛歌になってしまいますが、
それはコントラストの白の部分。白が映えれば黒が映え、黒が映えれば白が映え。

不条理がまかり通るこの世界でも人は条理の頭から離れられず、
今作フランカも選択肢という要素がそれを表しています。
でも迎えられるEDはどうでしょう。報われない、無残、意味が無い。
たとえ少しでも救いがある終りを迎えても、この作品は
「おめでとう! 貴方はベストエンディングを迎えました! やったね!」
なんて言ってくれません。どれも同じ黒色ノートに記された白と赤の丸でしかないのです。
でも、だからこそ一つ一つのイメージは濃い残像となります。

白、黒、白、黒とまるで光を使った拷問のように不条理モノは、
不条理と条理のコントラスト見せてくれます。
そんな作品に触れていて、自分が
条理ある世界から不条理の世界を覗き込んでいるのか、はたまた
不条理の世界にいながら条理の夢を見ているのか、
まるで胡蝶の夢のような感覚に陥れるのも楽しみの一つかと。


……


さてさて、こうダラダラと長々と書いてみても、
自分の好きだという感情を形にするのは実に難しいものですね。
そういう単に「私、この作品好き」というだけの感情をうまく形に文章にする、
というのがこのブログの意図の一つだったのですが、いやはや今をして中々難しい。

これまた作者さん達には失礼な言い方にはなってしまいまずが、
このブログには「見るからに面白そうで、やはり面白かった」という作品はほぼ載せていません。
イストワールとか魔王物語物語とかTRUE REMEMBRANCEなどなど大好きですが、
ブログの意図と違うので載せません(初代ゾウディアックは思う所あるので載せたかったですが)。
「これ、面白いかなぁ?」といったドキドキ感からプレイが始まる、それがフリゲの魅力ですよね。
それがあるからこそ一つ一つが大切な体験になります。
そしてそして、なかでも
「あれ…? 私この作品好きだけど、なんてこの『好き』を表現すればいいのか解らない…」
なんて出会いがあれば悪戦苦闘、レビューの始まりです。
正直上手く表現できたと思える記事は殆どありませんが、
このブログがあったからこそ多くの作品との時間が今でも大切な想い出です。

もし皆様も
具体的な感受要素無しに只「好きだ!」という感情が先行した作品があったら、
是非ともレビューを書いてください。
訳が解らなくても、共感されなくても、感謝されなくても良いと思います。
「好きだ!」から「ウダウダ語ったけど、やっぱり一言。好きだ!」に進歩できたら、
それ以上の素晴らしい出会いは無い筈です。
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