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2017年10月17日
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「Q.S.S ~Quadriennale Short Stories~ 」

2009年06月15日
ジャンル:オムニバスサウンドノベル
DL:vector/ふりーむ!
製作者:夏草

読書するゲーム

 紹介
「Q.S.S ~Quadriennale Short Stories~」は、
Webサイトで公開していたショートストーリ集をオムニバスサウンドノベルとして制作したものです。
計11編の小話が収録されています。ジャンルはシリアス・恋愛(ほのぼの系から陰鬱系まで)・コメディなど。

詳しくは紹介ページ


>以上説明文より転載


 レビュー
全十一話という結構なボリュームのショートノベル集です。
紹介にもあるとおりジャンルは様々で、小さな男の子の話だったり、生来悪人の話だったり、奇妙な館の主人の話だったり。
一通り読むと気に入る話も出てくるでしょうし、逆に苦手と感じる話もあるかもしれません。アクの強い作品も幾つかあります。気の抜けるようなコメディも――等等、オムニバスとして魅力は十分。その出会いが嬉しいんですよね。
ただ、何よりも素晴らしいのは作者様の作風。
・どのシナリオも読み易い
・「此処だけはちょっと…」という落としがない
・暗い話もただ暗いだけでは終わらない
コレラは、その文体にも内容にも棘がない作風のなせる業だと思います。

惜しまれるのは、一話一話順番にしたがって読まなければならない事。(読了後は各話選択ができます)
折角短編集なのに、紹介を見て気になった話から読むということができません。五話が面白そうだと思っても、その前に一から四話まで読まなければならないというのは、ADVが苦手な人を門前払いしていると個人的に思いました。結果として短編集なのに長編が読める人しか読了できない、というのは作品として勿体無いです。



↓以下個人的な感想が入ります。

心に残ったシナリオは、一話・二話・六話・八話・十話・十一話。

一話は誰にでも心当たりがありそうな「幼き日の過ち」を扱った話。やはり私も読みながら思い出が蘇ってワーってなりました。最後の彼女の言葉をすんなり受け止めるか、気休めと取るかは人によって分かれそうですね。

二話六話はベタな話ながら、よく纏まった良作。

八話は犬派がニンマリ。

十話は誰にとっても強烈でしょう。暗い話ですが、人物の心情をしっかり書ききっているので単なる不条理な話とはならず、人間の虚しさや物悲しさや弱さに心打たれるシナリオとなっています。ついつい主人公に同情してしまう人も多い筈。
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