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2024年04月20日
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「山荘で」

2009年06月24日
ジャンル:短編ホラーサウンドノベル
DL:vector
制作者:ソラトビサカナ

迫るなにか


 紹介

とある山中を一人で旅行中の「俺」は、吹雪のロッジで立ち往生する。
送電線が切れたため、ロッジは停電。
居合わせた3人の宿泊客との退屈しのぎの怪談話。
暗闇の中起きる恐怖の出来事。
それは俺にとって悪夢の始まりでしかなかった・・・・。


>以上作品ページより転載


 レビュー
雪山の山荘で…というと殺人事件や得体の知れない怪物モノかなと考えてしまいそうですが、割とおちついたホラーです。

停電してしまった山荘内、けっして閉鎖されたとか孤立したとかいう物騒な雰囲気はなくて、宿泊客どうしで自己紹介などしてみながら「ポーカでもやりません?」みたいな感じで怪談話が始まる物語です。
その怪談話についてはそれ程怖くはないのですが、そこから分岐して展開される主人公の恐怖体験は、演出も前振りも旨く効いていて良い感じに驚かされます。

特に前振りがうまい。
主人公の回想や宿泊客の怪談話でプレイヤーの思考を誘導しながら、連想通りの展開を見せたり裏切ったり……。その翻弄されている感じがプレイしていて楽しかったです。
EDを全て迎えると最終話に繋がるのですが、そこで今までの全ての話が壮大な前振りだったと気付かされ敬服致しました。
とても綺麗に纏った作品です。
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