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2024年04月26日
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「D.」

2009年06月24日
ジャンル:近未来RPG
DL:vector/ふりーむ!
制作者:おさはる
補完:前作「E.」とも少し関連が…?




 紹介

人類が破滅して幾世紀が経った。
頭上には汚れた空が、足下には腐った地が広がり、世界は混沌としていた。
残った者達はそれでもなお足掻き、生きている。

スラムに住む孤児の少年セスは、廃棄物を拾うことが仕事。
ある日いつものように廃棄物置場へ足を運ぶと、見慣れない物がある。
そのゴミの中からは人間が出てきた。


それがこの世界でのあなた。
ようこそ、クソッタレなこの世界へ。


>以上作品ページより転載


 レビュー
さて、きました「E.」の次の「D.」。
もう来ないと思ってたけど「E.」の次の「D.」。

荒廃と血腥さを前面に出した前作E.は、その特徴性の強さから多くの人の心に焼きついた作品ですね。
そして今作はかなり以前より予告されておりましたその次回作。
キャラ絵などからグレードアップの期待感が逸りますが、さてさてどうでしょうか……

と、変な煽りを入れましたが淡々とレビューです。


ストーリーは、主人公アベル(仮称)がゴミ溜めより拾われる所から始まります。
拾ったのはセス=ケイオス。とあるストリートギャングのグループに属しながら何も力が発揮できずにゴミ漁りなんかを廻されている気弱な少年です。彼の働き掛けもあって主人公は同じグループに属する事になりました。
汚らしいスラムで新しく出会ったのが、ニケ=ニィ。美少女キャラではないです…
そんな幼い二人と謎の一人で出来る仕事は、やはりゴミ漁り。
いつも通り街の片隅に出かけた三人はあるモノを手に入れていまい、そして――
――ストーリーは壊れていきます。(少年の)


キャラクターは絵がかなり綺麗になり感情移入も増しとなります。
小さなイベントも加わって愛着がもてますね。みんなベタで判り易いキャラなのが良いです。

サクサクな戦闘は健在です。
前作も強力な技や相手の弱さから、シンボルエンカウントで出会う敵をバッサバッサとなぎ倒す感じでしたが今作も同じく、RPGの面倒臭い戦闘に抵抗がある人でも大丈夫だと思います。
(逆に味のある戦闘を好む人は↓のシステムで調整が必要です)

物語にも関わってきますが、今作には「聖血」という新たなシステムが存在します。
アイテムとして購入しキャラの装備品として"投薬"しておくと、戦闘回数に応じて(適性によりズレがありますが)新たな特殊技を覚えていきます。補助に長けた聖血もあれば、全体攻撃に長けた聖血もあり、幾つか種類があります。
これによって仲間キャラの強さが平均され、好きなキャラでPTを組み、好きなように戦闘する事が可能となります。
また、それではヌル過ぎると感じる人は調節すれば良いと思います。
私は聖血の名前("救済"や"大罪"など)とキャラのイメージが合うように装備させていきました。誰でも回復可能というのは面白くないですしね。

好感度やオニゴッコなどハードな世界に添えられた茶目っ気も健在。今回はちょいちょいメタ発言も。
好感度の先にある「アレ」は慎重に行いましょう。やっぱり別の人と…は不可能です。

締め。
手馴れた感があるな…と言った感じです。
ストーリーやシステムやマップやイベント、揃うべきものが揃っています。
その余裕があってか、パロ的な雰囲気が増えました。
前作にもチラホラ御決まりな雰囲気はありましたが、今作には作品名を挙げられるような露骨な物が含まれています。合う合わないがありますが、個人的にはキツかったです。


何かと前作との比較が入る中身のないレビューとなりましたが、
その実には、どうしてもそれ以上語るところが見つからないという寂しさがあります。作品に必要な部品はあるけどそれ以上がありません。強烈なのは(前作との繋がりが確かなものになる場面)ぐらいでしょうか。
パロに止まらない、それを突き破ってしまうぐらいのエネルギーを見せて欲しかった、というのが個人的な感想です。


+追記(実は前書き)
超激辛様の所にエスパーがいます。驚きました。
確かにプレイしてから大分経っており、走るパンストさんのレビューを見て「あぁ、そういえば私もレビュー出来るな…」と気付いたのが事実です。何故レビューしようと思わなかったのかは、パンストさんが仰る通りな気がします。
愛着ならかなりあり、作品としても申し分ないのですが……。
この辺りの心境についてはいずれ休談で文にしてみようかと考えております。
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