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2024年11月25日
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「休談_2話_短短編感想」

2009年07月03日
関連:「愛を探して」/「沈黙の海」/「突き落とし幽霊


休談では少し普段のレビューより掘り下げた内容になると思います。
関連の作品のネタバレが含まれると思いますので、注意を。


今更ながら、レビューって難しいですね…
短短編の場合尚更難しくて、普通に書くとネタバレを含んでしまいます。
かといって、「面白いよ。やれば」というレビューはできれば避けたいです。

ということで、今日は少々書き足らなかった思いをトロする日。
トロといえばトロステ最高。

「愛をさがして」
前日のレビュー作品を載せる際ピンときたので、レビュー順を早めてみました。
どこか都○○説ホラーの雰囲気を感じませんか?
ファイルを開くまでは普通なのに、開いてみると(緊急事態)とな…
少々無理やり感がある設定ですけど、そんな事を気にさせる前に終わってしまうので問題無しです。
そして、ラストは二週目でもゾクッとします。怖がりでサーセン。


「沈黙の海」
"何もないところからはじめるゲーム"という通りのゲームでした。

プレイレポート兼言い訳――
途中easyに移行してしまいました。本当に申し訳ありません。
言い訳として、ある程度までhardで情報を集めたのですが、プレイ時間が長くなりそうだったので諦めたんです。けして難易度に負けた訳ではないです!

ストーリーや世界観も素晴らしくて、個人的に傑作フリゲの一つに入ります。


「突き落とし幽霊」
包丁さんなどなど、人気な作者様の作品です。他の作品も楽しませて頂ました。
どちらかというと私は作品がどれだけ綺麗に纏っているかを重視するタイプなので、作者様の短編が気に入っています。
ホラーだからといって怖いとは限りません。面白ければ良いと思います。
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「図書室のネヴァジスタ「THE FOOL」」

2009年07月02日
ジャンル:エコロジー・ノベル
DL:作者様HP
制作:TARHS
補完:今作は「図書室のネヴァジスタ」のエコロジー・ノベルです。
注:BL要素

おまえは挙動不審なんだよ


 紹介
それは、ネヴァジスタが用意した、ひとつの「ゲーム」
 
エイプリルフールに開かれたドラッグ・パーティー。
参加者はシークレット・サイトのチャットルームの住人――
「ケット・シー」「クランケ」「エイプリル」「イギー」「ミルク」「k」「ゴースト」
そして、サイトマスター「ネヴァジスタ」
 
 
「全員のハンドルネームを、最初に当てた人物に賞品を」
――5キロの覚醒剤。末端価格で二億を超す代物だ。
 
 
ネヴァジスタがマフィアから奪った覚醒剤をめぐって、
潜入麻薬捜査官、マフィアの使い、また前回のパーティの復讐劇が交錯する。
誰が友人で誰が敵なのか、何が嘘で何が真実なのか。
 
 
>Who is Neversista・・・? 
 
果たして、パーティが終わるまでに、全てのハンドルネームを暴くことができるのか。


>以上紹介文を転載


 レビュー
まず一言。
「ドラッグパーティ」という事で、ドラッグ要素があります。
ですが、案外その成分は薄くて舞台設定の一部ぐらいの感覚です。この辺り、ドラッグ系にありがちな無駄にツンツンと尖った雰囲気が苦手な人も心配なく楽しめると思います。


さてさて、全体的にノリが良い作品です。嵌ります。
半隔離された空間内という推理的な要素を持ちながらBL的な要素も持ち、アレも在るぞコレも在るぞと、どんどん持てる燃料を燃やしてプレイヤーを退屈させる事無く引っ張ってくれます。ザッピングや色々な仕掛けの効果もあって、無理なく読みきれる作品ではないでしょうか。+プラス、ラストの挿入歌込みの盛り上がりにはやられましたね……ア○トーークを見るのを素で忘れるぐらい威力があります。

そしてやはりハンドルネーム当ては重要な面白みで、私のような直感型の馬鹿ですら燃えさせて頂きました。メモ帳を振り返ると、(猫妖精)が現れたり消えたり別人とくっ付いたりとはしゃいだ後が見えます。(この浮気者め)。 とはいえ、肩に力をいれすぎると「簡単すぎた」とか「拍子抜けした」となりがちです…"ハンドルネーム当て"よりも"作者様との勝負"と考えた方が良さそうですね。数々の仕掛け、ジャブ・フック・ストレートにどう反応するか、どう解釈し無駄を切り捨てるか。そうすると容易くはないですし、二週目の答え合わせも面白くなると思います。私は(act6の探偵の言葉)に惑わされ、難しく考えすぎました。(雰囲気だけのへたれ探偵だったとは…)。

少々気になった点を挙げると、act3の某ネタ。
この作品上では浮いているし唐突に出されたので気持ち悪く感じました。
まぁ、ネタはネタなんですけど、薄っぺらさをあえて出す必要はないかと…。


絵、文章、キャラクターの魅力。フリーとしては勿体無い作品ですね。
締めも綺麗に納得できる形です。←エピローグはお忘れなく!
是非是非。

「償いの時計」

2009年07月01日
ジャンル:やり直しの物語
DL:作者様HP
制作者:大誤
攻略:サニーガール

お前って奴は…


 紹介
とあるストーカーが、時間を操作する不思議な時計を手に入れ、
時を操る能力で、愛する女性を救う物語。
プレイ時間30分程度。


>以上紹介文より転載


 レビュー
――
激情に身をまかせ愛する人(両思いとは限らない)を殺してしまった男性。
彼が後悔と疑問に苛まれていた時、突然奇妙な時計が手元に訪れる。
時を操り過去を変える力
はたして男性はそれをどのように使うのだろうか……
――
という感じで始まります。

舞台となるのは彼女のアパート。
男性(過去)が彼女を訪ねてから○○するまでの間を、ビデオ再生のように巻き戻したり進ませたりしながら少しずつ変化を与えていき悲劇を回避しよう、というのがゲームの目的です。
変化させられる物は判りやすく印がつくので、プレイヤーの操作はそれを動かすかどうか決めるだけです。けして良い方向に向かうとは限らないのが面白い所。

(例えば上の画像は、「椅子を倒す」という変化を与えました。結果、助ける筈の女性が転んでしまい……)


特筆するべきは、戦うべき相手が過去の自分だという事。
主人公はどうあっても彼女を救うヒーローにはなれず、逆に自分の醜さをまざまざと見せ付けられます。
そう、このゲームの最も辛い所は自分自身を第三者視点で見なければならないという点。それもかなりサイコが入った自分を…。
この辺り欝表現が激しく、感情移入し易い人は辛いかもしれません(ただその分、ラストで強い感傷に浸れると思います)。


システムやキャラの精巧さも素晴らしく、非常に完成している作品です。

「突き落とし幽霊」

2009年06月30日
ジャンル:学校ホラー
DL:vector/ふりーむ!
制作者:神波裕太

階段には注意?


 紹介
夕方、人がいなくなった校舎の階段をおりているときに振り向いてはいけない。
振り向いたら突き落とし幽霊に突き落とされる。

この平凡な学校の、かわった怪談「突き落とし幽霊」
単純なだけに、恐ろしい怪談。

ENDは2つ。
プレイ時間5分にもならないショートショートホラーゲームです。


>以上紹介文より転載


 レビュー
題名から内容が読み取れそうな話ですが、やってみると以外に裏切られる内容で良かったです。

プレイする前に予想してみてください。
突き落とし幽霊とはなんなのか?

短短編であり、あまり期待以上の怖さは得られないかもしれません。
けど、この恐怖の形を描くには丁度いい分量なのではないでしょうか。

「沈黙の海」

2009年06月29日
ジャンル:探索シュミレーション
DL:vector/作者様HP
制作者:はなまめ
攻略:何かのメモ(easyでもクリアが無理という人に)

体感


 紹介
そこでは嗅覚を除く全ての五感が阻害され
常識と言うものがことごとく覆された
原初の真空のようなそれは、沈黙の海と呼ばれた


基本的にゲームは画面をクリックすることで進展します
それ以上の遊び方は実際にプレイしながら理解してください
はじめのうちは何も分からないという状況になるかと思われますが
それを含めてのゲームシステム、ゲームの世界観ということをご理解ください

また、筆記用具やペイントツールなどの使用を推奨します


>以上紹介文より転載


 レビュー
上記紹介文にも強調されているとおり、非常に不親切な作品です。
プロローグはなく、ゲームの目的も明かされません。
前知識無しでいきなりhardモードからプレイする事を奨励されていますが、
まず間違いなく意味の判らないままゲームオーバーとなります。

しかし、そんな度を越した難易度も世界観の内です。

・ストーリーを見たいだけ
・ゲームは軽く楽しみたい
という人はeasyに移行しましょう。
上の攻略メモは判り難いですが、役にたつと思います。

逆に、このようなゲームの楽しみ方を心得ている方は絶対hardを続けるべきです。
ただ難しいだけ、ではない悪魔的な価値がこの作品にはあります。