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2024年11月22日
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「夢越しの空」

2009年07月05日
ジャンル:童話的ノベルゲーム
Dl:vector
制作:17

空から手のように伸びてくる


 紹介
之と律が完全に別々で作った童話的ノベルゲーム。
以下の二つがセットになってます。

●籠の旅人 -Yuki's story-
目が覚めると見知らぬ人、徐々に記憶をとりもどしていく僕、アレとはなにか、僕の知らない世界とはなにか。

このゲームは特殊なシステムを採用してますので
一度クリアしても終りが見えるまで何度でも始めることをオススメします。
(後書が出てきたら既読率100%です)


●トリノエ -Ritsu's story-
空から手のように伸びてくるトリノエ。無数の鳥が群がって、この雲を侵していく。
分岐ナシの短編オムニバス。


>以上紹介文より転載


 レビュー
趣の違った二作品が一緒に入った作品。
どうしてこういう形式になっているのかは謎です。
二作品とも不思議な雰囲気をもち、あわない人が読むのはかなり辛い作業だと思います。
ただよく判らない世界観に想像を膨らませるのが好きな人にはオススメできる作品です。


私は特にトリノエに感動しました。

空から伸びる手のような形の雲「トリノエ」。
襲ってきたり、危害を加えるものではない。
ただそのトリノエが、自身の重さに耐え切れずに降りてきたとき、
その中にはらんだミストのバランスが崩れて溢れ出してしまうのだ。
だからバランスが崩れる前に、ミストが危険なものに変化するまえに、鳥に食べさせる。
それが私達の役割で、生きるすべだ。

>以上作中より

"トリノエ"という気象現象のような超常現象のようなものを中心に不思議な世界を描いた短編です。
一度読み始めると圧倒的な想像力の渦に飲み込まれて、もがく事になります。
トリノエは勿論、そこに住む人間、大鳥に乗る少年、大地、海どれも私達の住む世界とは違っていて、理解しずらく、そして興味深いです。生っぽい異世界の塊、といった感じでしょうか。
宮崎駿作品を初めて読んだ時の気分を思い出しました。
是非とも同じ世界観の長編を読んでみたいと思わせる、異世界短編作品の良作です。
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「サバクの船」

2009年06月17日
ジャンル:シリアスファンタジー
DL:作者様HP
製作者:A.Tonbo

砂漠の地平線が印象的

 紹介
内容は、砂漠を渡る船が存在する世界が舞台のアドベンチャーノベル。
人生に敗れた者のシリアスな回想録風の文章展開になっています。
理想と現実、善と悪などを題材にした希望の無い暗めの物語です。
選択肢はなく、20分もあればゆっくり読み終わります。


>以上作者HPより転載


 レビュー
海のように広がった砂漠を交易船が行き来する世界。
大地の民でありながら雑用として異民族の船で働く主人公。厳しい労働だけに一日が消費される、そんな日々の連続の中にいながら、彼の心境のバランスはどこか落ち着きを得ていくようだった。
しかし、そんな彼の目に一人の女性の姿が映った時……

主人公の心情の移り変わりが話の主軸となっており、世界観そのものは余り深く描かれておりません。
ただこの世界観は、作品の雰囲気が催すある種の生々しさを薄める役目として必要だと感じました。「タイムマシン」とかもそうですけど、「御伽噺だしね」と思わせる機能としてファンタジーというのは本当に優秀だと思います。SFも好きですけどね。

けして感情移入し易い作品とはいえませんが、最後まで醒めたまま生きる(もしくは死に行く)主人公に少々感じるものがありました。


+追記(盛大に書き忘れた…)

そして特筆するべきは、作者様が書こうとした善と悪というテーマ。
作品上では「光の中の闇」という形で最後に語られています。
既に日本ではアニメ等で描き古された感もあるテーマですが、改めてこう端的にシンプルに示されると眼から鱗が落ちるというか、非常に旨く描かれていると思います。

こういうのが好きな人にはコチラの話もオススメ→→「コビト

「リドルlll(lll=アイセンワン)」 第一章

2009年06月08日
ジャンル:リドルRPG
DL:作者HP
製作者:時村
必要:RPGツクールXP RTP


主人公・シアタ
さぁ、第2章へ


 紹介

あらすじ

主人公、シアタはリドル(↑の見た目がロボットな可愛い奴)です。

シアタは何者かによってほとんど何もできない状態にされました。

ただし、宝箱をあけることはできます。

そんなシアタの前に、「上移動可能」の能力の入った宝箱が現れました。

この宝箱を開けることによって全ての宝箱を開ける旅がはじまります。


>以上作者HPより転載


 レビュー
何の能力も持たない状態から「上移動可能」を手に入れ、ゲームはスタート!
勿論見ることも聞くことも上以外に行く事も出来ません。
移動制限ということで、初めはパズルなのかな?とも思いましたが、
少しずつ能力を手に入れてから人間とも出会い、
順調にストーリーは広がっていきます。(パズル要素も後々登場)
能力獲得という要素がうまくストーリーに組み込まれていて面白いですね。
ロボットっぽい主人公を取巻くキャラ達も愉快で可愛らしく、
ロボットと人間の交流というのはベタですけど、やっぱり和まされます。
とにかく雰囲気が良いっす。

既に第2章も公開され、全3章。
シリアスな雰囲気も見せながら安心してわくわくできるこの感じ……
ドラえもん映画に通じるものがあります。


word→リドル 能力の宝箱 レボ 製造の秘密
つづきはこちら "「リドルlll(lll=アイセンワン)」 第一章"
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