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2024年11月25日
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「死神の迷い鳥」

2009年08月02日
ジャンル:ショートホラーノベル
DL:vector
制作者:ノラ

鴉


 紹介
鴉がとまっている。
地面ばかり見て空を仰がない私には、見えないはずの鴉。
コミックメーカー2で作成した幻想サスペンス。


>以上紹介文より転載


 レビュー
怪物のかぞく」の作者様の次作です。
コチラも超短編。三分もかからず読みきれます。

「京極堂のパロディとして書き始めたけどオリジナルになった話」と作者様が語る今作。
個人的に作者様の作品で一番好きな物語です。

京極夏彦さんの書かれる狂人もそう――。
彼らの思考とか執着って凄く魅力的で、惹かれてしまいます。
モノは書きよう、ですね。本当に。
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「ぜろぜろななこちゃん1」

2009年07月29日
ジャンル:コマンド選択式アドベンチャー
DL:vector
制作者:てゃん
絵師:鎌田睦禾

輝くレトロ感

 紹介
ななこの家はスパイ家族です。
お父さんやお姉ちゃんの活躍を見て、早くスパイの仕事をしてみたいとウズウズしていたななこに、初めての任務が……
オッチョコチョイな見習いスパイの活躍を描くアドベンチャーゲームシリーズ第1段です。


>以上紹介文より転載


 レビュー

元は1992年発表の同人ソフト(PC-9801)。それを移植しフリーソフト化したのがこの作品です。
ストーリーやキャラクターのお気楽ぶり、イベント毎に挿入されるイラスト、ほんのりエッチなサービスシーン等々……とにかくレトロな雰囲気が堪らない!
個人的に、「古臭い」はプラス要素だと思っております。

あと、主人公の"ななこちゃん"。
お馬鹿で元気で素直、飛び上がった後おもいっきり顔面で着地できる少女キャラです。
「アトリエシリーズ」とか「マール王国の人形姫シリーズ」の主人公達と近い感じですね。
こういうキャラは最近減った気がするので私としては残念な気持ちっす。いたとしても取ってつけたような脇役ですし……精神的に病気なヒロインが好まれる昨今、復興の日よ来たれ……と祈る毎日です。


「The marks」

2009年07月27日
ジャンル:ランタイムパーティー!!投稿作品
DL:ランタイムパーティー(作品一覧→エントリーNo.69)
制作者:

タイトル画面


 紹介
RTPだけでゲームを作ろう。
というフレコミで作品が集う、ランタイムパーティー!!。
そこに投稿された一作品。

RTP。ゲーム制作ツールに付属した基本データ。
限られた素材で作られた作品。
アニメーション・ノベル(コメント借用)。



 レビュー

まず一言。
プレイ後、目がチカチカするゲームです。
遊ぶ際は画面を小さくする事をオススメします。
(キーボード上部のF4キーを押した後、F5キー)

さらに一言。
もし未プレイの方がいるなら、レビューを読む前にプレイする事をオススメします。
初対面が大事なんです。



さて、
非常に挑戦的な作品です。
簡単に言えばツクールで作られたサウンドノベルなんですが、その中身はツクールマップチップで作られたアニメーション付きという心躍る内容。マップチップを貼り合わせてモザイク画のようにし、それをパラパラ漫画のように流した動画が付いています。勿論画質は荒い。初プレイ時、序盤の(電車)のシーンを見て、すんなりそれとは認識できませんでした。そこから、ハッと気付く瞬間――「なんだこれは?」→「うわっ、マジかこれ……」の瞬間がかなり気持ち良かったです。


そして演出に彩られたストーリーの方も興味深いです。
「人の顔なんて、僕にとったら誰も一緒です」という大人の中二病。
こういうのが好きな人は多いでしょうね――私も大好きです。

「ニモノ -NI・MO・NO-」

2009年07月26日
ジャンル:エキサイティング・クライム・トーク
DL:vetor
制作者:沙良竜司

奇作


 紹介
3人の中年主婦が集い、
どこにでもあるマンションで語られる、
行き先不明の物語。

その、意外な結末とは・・・。
10分程度。


>以上紹介文より転載



 レビュー

舞台は日本のとあるマンション。笑いと不条理、ブラックユーモアを煮詰める女達の世界。
ロストロマンサー」等の作者・沙良竜司様の作品です。


ストーリーとしては、
三人の中年主婦達の内で「煮物パーティ」というものが開かれ、それぞれ箸を片手に煮物を突きながら適当にだべりまくる、という話。
"だべる"というのが実にピッタリな雰囲気でして、いかにも団地妻が好みそうなご近所の噂話が積み上げられていきます。

「そういえば、坂上さんトコの旦那さんがさー」

始まりは割と普通なんですが、そこから展開される『行き先不明の物語』が実に面白いです。"予想が付かないストーリー"をコレでもかというぐらいに体現した作品ではないでしょうか。
ゲームに独自性を求める方、ちょっと変わった刺激が欲しい方などにオススメです。



あと、意外とこの作品もプレイする人によって感想が違ってくるようですね。
私はシュールさばかりに眼がいきましたけど、ホラー的に思う方もいるようです。

もしかして、
このゲームをプレイすると(一週間後に坂上さんが家にやってくる)のかも。
それは嫌すぎます……

「オムライスにケチャップを」

2009年07月24日
ジャンル:オムライスが食べたくなる
DL:作者様HP/ふりーむ!
制作者:八久斗

マヨラー

 紹介
勇者の証である光の刻印を生まれつき持つ少年、アレクサンドラ。
国王ネオ・スタンダール・サルデーニャ3世、大賢者ヘル・ヘヴン、そして魔剣エターナルフォースとの出会いによって、平凡だった彼の日常が崩れ、運命の歯車が回りだす……
時空の歪みとは何なのか? そして魔神サタン=ルシファー=ゼロの目的とは?
壮大な世界観を舞台に繰り広げられるヒロイックファンタジー!!

そんな話では全く無いですが、大体そんなノリです。

コミカルというかカオス。かろうじてほのぼのかもしれません。


>以上紹介文より転載


 レビュー
ドタバタ系。もしくは漫才に近いかな?

だいたい五分くらいで読みきってしまえる短編物です。
正月早々マヨネーズが食べたいと言いだすマヨネーズっぽい女の子の為にマヨネーズを買いに行くぞ、というストーリー。
破天荒ですね。
始終ネタで埋めつくされており、ツッコミ役の主人公もフル回転です。

個人的に、マヨネーズは和風ドレッシングとの相性がよろしいかと。
(あと、タイトルにオチ出ちゃってますけど良いのでしょうか)。
いやはや、良作。