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2017年10月17日
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「Normalize Human Communication」

2009年10月03日
ジャンル:死ぬかもしれない女の子の遺影を撮るだけの、地味な物語。
play:作者様HP
DL:移植予定はある?
制作者:吉村麻之
補完:裏話のような何か




 紹介
2009年7月~8月に公開のVisual Flash Novelです。
死ぬかもしれない女の子の遺影を撮るだけの、地味な物語。

略称は、『のまひゅ』。舞台は、新横浜。

読了には2時間程度かかります。


>以上紹介文より転載


 レビュー

「のまひゅ」こと「Normalize Human Communication」。難病を患う女の子の遺影を撮る物語。


内容としては、
アマチュアカメラマンである主人公はとある縁から女の子に撮影を依頼されます。後々それが病気によって死ぬかもしれない彼女の、「遺影」となりうる写真だという事を彼は知り……
というもの。


「脱・泣きゲー」といった感じの作品でしょうか。
そういった物語が好きな方に向けられた作品である事は間違いありませんが、どこか"らしくない"、予想の他所をいく、そんな作りです。この言い方は若干大げさな気もしますが、嘘はないです。どちらかというとこの手の作品が、難病要素を持った物語が好きではない私としても興味深く楽しませて頂きました。


けして独自色の強さはありません。
欝ゲーやらあれやこれや跋扈蔓延る現在、どうしても幾らかの人は「ぬるい」と感じてしまいます。それは仕方がありません。この作品のどの要素・狙いを持ち出しても既に多くの人が手をつけたものです。

ただ、この作品が大衆向けだという事を考えると……これは良い一歩だと思います。
どなたにでもオススメできる(≠フリーゲーマー全員)作品として軸足をしっかり置きながら、一歩外へ踏み出した感じです。それはもう闇の住人や遊牧民が見れば笑ってしまうぐらい小さな一歩ですが、呼び込める人の多さや新たな風を吹かせる力強さを思うと、馬鹿にはできない素晴らしい一歩です。


さらに言うと、この作品は軽く二三歩踏み出してしまおうと思えばできていた筈だと思います。
例えば……写真雑誌の編集長のコメントとか、大事な所で表現たらしく自分の感情を挟んでくる主人公とか、長すぎる裏話とか、他多数。どうも物語とは別の次元から作者の手がニョロニョロ伸びてきてプレイヤーを思い通りに誘導しようとする、そんなような言葉の多さ、鬱陶しさが作品の各所にありました。この辺りをもう少し行儀良くして、物語になじむ形で忍ばせておいた方が作品として清かったのでは、と私などは思わずにはいられません。

でも、きっとこのような表現を望む人は沢山います。必要とする人も。
そういった方達を抱き寄せる判りやすさなんだと考えれば、これもまた素晴らしい点の一つなんだと納得がいきます。
作品として優れている事も大切だけど、多くの人の心に響く作品である事も大切です。
最近私もそれに気づかされました。



こういった意味でこの作品は、
大衆向け作品として一歩外へ踏み出し、一歩しか歩まなかった、
そんな素晴らしい作品だと感じました。

是非是非皆さんにオススメ。


「皆さんにオススメ」と言われて(ああ、俺の事じゃないな、パス)と思った貴方にもオススメ。このような作品も時にはいかがでしょうか? 肌に合わない所は読み飛ばせば良いと思いますよ。私もオッサンの寒いキャラクターには鳥肌がたったので、二週目は全部読み飛ばしました。それでも面白かったです。だから、是非。
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