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2024年11月24日
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「ぼくのしったせかいは」

2009年11月16日
ジャンル:老人と湖
DL:作者様HP
制作:アバラヤ

「なんだと」


 紹介
UMA(Unidentified Mysterious Animal:未確認動物)を探す
青年と老人の物語


>以上紹介文より転載


 レビュー

よくある「世界を壊す」系。
なんだけど、ちょっと違う物語。
壊すのは、少年でも少女でもなく――


内容としては、
山奥でUMA捜索に執念を燃やす酔狂な老人と何やら悲観的な青年の交流……まぁ交流といえるほどでもない、出会いを描いた作品です。

けして暖かくはなく、ハートフルでもありません。女の子成分ゼロ。始終、我の強い二人がガチガチぶつかってます。結構、私はこういう"老人とひねくれた少年/青年の交流もの"が好きなたちなので、テンポよく交わされる言葉の遣り取りが愉快でした。また、そうしてる間にもきっちり物語が進んでいるのがこの作品の上手いところです。

そして重要なのが彼らを包んでいる世界観。
「GOS」というものが話の中心になるんですが、それに対して二人の思いが面白い具合に絡んでいきます。
"UMA捜索"といわれても正直ピンとこないかもしれませんが、ラストまでいくと意外と感動できたりする作品です。
爺カッコいいぜ!


作中時間で数日、プレイ時間で15分ぐらいの短編もの。一部難しい話もでてきますが、気軽にプレイできる作品かと思います。



そして、蛇足。
プレイした後、結局GOSとは何だったのか?と考えていくと作品の見え方が色々と変化して面白くなってきます。
GOSだけに限らず青年や爺をとっても、色んな捉え方ができる作品だと思います。
あやふやで十分じゃない描き方というのは好みが分かれる要因ですが、「結局どういう話だったの?」と思うのであれば、自分で考えてしまえば良いと私は思います。
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「榎田くん×神崎さん。 箱」

2009年11月07日
ジャンル:レトロバカップルラブコメディー
DL:作者様HP
制作:各命堂
注意:BL要素

(えのきだくんとかんざきさん はこ)


 紹介
恋人同士の榎田くんと神崎さん。
神崎さんが、押し入れの奥にあった謎の箱を見つけてご乱心。

レトロバカップルラブコメディー。一人語り短編。ルートによってはオマケも見られます。


>以上紹介文より転載


 レビュー

たった一つの桐箱から始まる、男と男の愛憎劇。
色んな意味で「ガチ」な神崎さんを宥めて、昨日までの愛を取り戻しましょう。

さもないと血が流れます


いやはや、高威力といいますか、長飛距離といいますか……
凄まじいバカップルゲーです。こんなの笑うしかないじゃないですかw
とにかく、神崎さんの飛びっぷりが最高。
「君が僕に隠し事などする筈がないよね」
そんな風にニッコリ笑みを浮かべながら、何故か日本刀を用意するスーツ姿のカッコイイ男が彼。
選択肢を選ぶ度にコロコロ表情を取っ換え、テンションを変え、恥も外聞も無く色々な面を見せてくれます。見てて笑いっぱなしでした。
普通こういうキャラって変態っぽい感じがして寒気を感じてしまう時もあるんですが、その点神崎さんは綺麗な病人でして、恐怖こそ感じましたものの楽しくEDコンプリートまで行けました。


短編ながら↑上のタイトル絵同様、やたら気合いが入ったイベント絵が数枚収録されており、立ち絵も綺麗で表情に富んでおります。惜しみないです、ほんと。豪華豪華。
ただ一つ、ツールがYuuki! Novelな事がちょっと残念ですが、一プレイが短時間ですのでそんなに苦にはならないと思います。

そして、桐箱の秘密が判ればオマケシナリオが出ます。
そこからが本当の地獄です……

「Tycoon」

2009年11月05日
ジャンル:15禁女性向け逆ハーレム風味ファンタジーノベル
DL:ふりーむ/vector
制作者:甘酒
攻略:作者様HP(memo)




 紹介
北方の国クベラが魔物の襲撃を受けてから数日。
タイクーン(王の別称)の娘である主人公宛に、魔物の軍勢を率いていたリュミドラという女から書状が届く。

『別荘をリフォームしたから遊びに来てね――』
その舐め腐った手紙にぶち切れた主人公は、罠と知りつつも先の雪辱を晴らすため、四人の臣と共にリュミドラの別荘へと赴く……。

15禁女性向け逆ハーレム風味ファンタジーノベルです。
この作品には軽度の流血・暴力描写や恋愛過程に伴う性描写と、重度のネタ・パロディが含まれています。


>以上紹介文より転載


 レビュー

逆ハーレムゲーなのか、バカゲー・ネタゲーと言った方がいいのか迷う作品。


時に容姿が良いのに挙動がおかしい女性を「残念な美人」と申します。
まさしく今作もそんな感じ。
↑上のタイトル絵だけ見ると割と硬派で綺麗な感じの内容が思い浮かぶかもしれませんが、
実態は「凄く残念な男達」に囲まれた「残念な美人」の珍道中です。

とはいえこれだと若干語弊があるので追記しますと、肝となる女性向け要素はちゃんと描かれています、ご安心を。4人の男達も立ち絵は綺麗ですし、それぞれ魅力的な奴等です。15禁故ちょっと官能的な描写もあり、それがまたキャラクターを上手い具合に色付けしてます。

ただ、それだけに尚更ネタパートの彼らの姿が痛ましいですw
ええ、まぁ……"ロリホモ"ならどこかで耳にした事はありますが"ショタロリコン"というのは初見でした、勉強になります。他にも変態やらギャグやらパロネタやら。キャラクター造形から掛け合いまで、コメディとしてもなかなか楽しめる作品です。

勿論、「残念なイケメン」が好きという方には凄くオススメです。

「ジンクスホリック・シンドローム 紹介編」

2009年11月03日
ジャンル:中学生女子、三人組。ジンクス、占い、調べたりとかしちゃいます。
DL:ふりーむ
制作者:雨夜

三人の会話は愉快愉快


 紹介
最近、学校で流行っている変なお呪い。

「サンマンさまにお願いしたら何でも叶うよ、叶うよっ」

そんなにすごいお呪いなら流行って当然。
だけどその一方で、「サンマンさまにお願いしてから変なことが起きるの、キモイの」という声も。
ホントかウソか分からないんなら調べてみようか、そうしましょ。

……ってな感じの、比較的ゆる~い感じの小話です。
オカルトが題材だけど、あんまし怖くはありません。


>以上第一話の紹介文より転載


 レビュー

OCCULT PUNK!」の作者様の作品。といっても、雰囲気はだいぶ違いますね。
前作は近未来SFもの。で、今作は中学生の女の子三人が活躍・冒険する学生ものです。


舞台は至って普通の中学校(恐らく)。
中学生といってもまだまだお呪いやジンクスの類に敏感なお年頃。

サヤカ
読書娘で単身文学部。↓二人の保護者役

ユーヒ
強気で頑固。霊感があるっぽいけど心霊否定派

マオ
ムードメーカー兼トラブルメーカーの元気っ子

の三人が仲良くわいわいやりながら身の回りで飛び交うジンクスや噂やお呪いを試したり、解明したり、巻き込まれたり。
ホラーだけどなんだか愉快で、どこか切なく、そしてやっぱり怖い――そんな作品です。

と、ここまでくると「おっ」となる方もいらっしゃる筈。
その「おっ」通り、今作の雰囲気は『トワイライトシンドローム』『夕闇通り探検隊』などとかなり近いです。印象を比較すると『トワイライトシンドローム』から少々トゲを抜いた感じ。
人によってはこの雰囲気だけで十分満足できますかね。
上記のような作品が好きな方には是非ともプレイしてもらいたいっす。


あと、今作は三話構成の続き物です。
形としては一話完結型ですが、サザエさんみたいに別々の脚本家を回している訳ではないので、内容の持ち越しや伏線放置がそれなりの数あります。特に第一話、「終わったのに全然スッキリしない!」「あれで解決したの?」「結局どういう事だったの?」となったのは私だけでは無い筈……。

それでも三話プレイしまして、今は気分スッキリです。
一話単体で考えると心落ち着かない点が多々ありますが、三話で一作と考えるとかなり纏まった作品です。抑える所を抑えています。
なので、是非とも三話全部読み切って頂きたいです。
「あたしたちの冒険は、まだまだ続くっ!」という事で、今後の期待にも繋がると思います。

「ペニーガール」

2009年11月01日
ジャンル:少女ロシアンルーレット
DL:作者様HP
制作:アバラヤ
注意:暴力表現/流血表現




 紹介

左クリックで引き金を引きます

右クリックでシリンダーを回します


>以上紹介文より転載


 レビュー

ストーリー性は控えめですが、
プレイ後、なんだか心がざわついたので鬱ゲーカテゴリに。

内容としては、左クリックと右クリックを繰り返して得点(お金)を稼ぐだけ。
実にシンプルな作品です。ミニゲーム感覚でプレイできます。
本当にあっけない程のシンプル性。清さを感じました。
この内容を、率直に、ミニゲームとして、プレイヤーに提供している事、が
今作の一番面白みだと思います。