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2024年11月25日
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「サバクの船」

2009年06月17日
ジャンル:シリアスファンタジー
DL:作者様HP
製作者:A.Tonbo

砂漠の地平線が印象的

 紹介
内容は、砂漠を渡る船が存在する世界が舞台のアドベンチャーノベル。
人生に敗れた者のシリアスな回想録風の文章展開になっています。
理想と現実、善と悪などを題材にした希望の無い暗めの物語です。
選択肢はなく、20分もあればゆっくり読み終わります。


>以上作者HPより転載


 レビュー
海のように広がった砂漠を交易船が行き来する世界。
大地の民でありながら雑用として異民族の船で働く主人公。厳しい労働だけに一日が消費される、そんな日々の連続の中にいながら、彼の心境のバランスはどこか落ち着きを得ていくようだった。
しかし、そんな彼の目に一人の女性の姿が映った時……

主人公の心情の移り変わりが話の主軸となっており、世界観そのものは余り深く描かれておりません。
ただこの世界観は、作品の雰囲気が催すある種の生々しさを薄める役目として必要だと感じました。「タイムマシン」とかもそうですけど、「御伽噺だしね」と思わせる機能としてファンタジーというのは本当に優秀だと思います。SFも好きですけどね。

けして感情移入し易い作品とはいえませんが、最後まで醒めたまま生きる(もしくは死に行く)主人公に少々感じるものがありました。


+追記(盛大に書き忘れた…)

そして特筆するべきは、作者様が書こうとした善と悪というテーマ。
作品上では「光の中の闇」という形で最後に語られています。
既に日本ではアニメ等で描き古された感もあるテーマですが、改めてこう端的にシンプルに示されると眼から鱗が落ちるというか、非常に旨く描かれていると思います。

こういうのが好きな人にはコチラの話もオススメ→→「コビト
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「Q.S.S ~Quadriennale Short Stories~ 」

2009年06月15日
ジャンル:オムニバスサウンドノベル
DL:vector/ふりーむ!
製作者:夏草

読書するゲーム

 紹介
「Q.S.S ~Quadriennale Short Stories~」は、
Webサイトで公開していたショートストーリ集をオムニバスサウンドノベルとして制作したものです。
計11編の小話が収録されています。ジャンルはシリアス・恋愛(ほのぼの系から陰鬱系まで)・コメディなど。

詳しくは紹介ページ


>以上説明文より転載


 レビュー
全十一話という結構なボリュームのショートノベル集です。
紹介にもあるとおりジャンルは様々で、小さな男の子の話だったり、生来悪人の話だったり、奇妙な館の主人の話だったり。
一通り読むと気に入る話も出てくるでしょうし、逆に苦手と感じる話もあるかもしれません。アクの強い作品も幾つかあります。気の抜けるようなコメディも――等等、オムニバスとして魅力は十分。その出会いが嬉しいんですよね。
ただ、何よりも素晴らしいのは作者様の作風。
・どのシナリオも読み易い
・「此処だけはちょっと…」という落としがない
・暗い話もただ暗いだけでは終わらない
コレラは、その文体にも内容にも棘がない作風のなせる業だと思います。

惜しまれるのは、一話一話順番にしたがって読まなければならない事。(読了後は各話選択ができます)
折角短編集なのに、紹介を見て気になった話から読むということができません。五話が面白そうだと思っても、その前に一から四話まで読まなければならないというのは、ADVが苦手な人を門前払いしていると個人的に思いました。結果として短編集なのに長編が読める人しか読了できない、というのは作品として勿体無いです。



↓以下個人的な感想が入ります。

心に残ったシナリオは、一話・二話・六話・八話・十話・十一話。

一話は誰にでも心当たりがありそうな「幼き日の過ち」を扱った話。やはり私も読みながら思い出が蘇ってワーってなりました。最後の彼女の言葉をすんなり受け止めるか、気休めと取るかは人によって分かれそうですね。

二話六話はベタな話ながら、よく纏まった良作。

八話は犬派がニンマリ。

十話は誰にとっても強烈でしょう。暗い話ですが、人物の心情をしっかり書ききっているので単なる不条理な話とはならず、人間の虚しさや物悲しさや弱さに心打たれるシナリオとなっています。ついつい主人公に同情してしまう人も多い筈。

「怪物のかぞく」

2009年06月14日
ジャンル:ショートノベル
DL:vector
製作者:ノラ

家族団欒


 紹介
今日も怪物たちは元気だ。

僕とは似ても似つかない家族。


>ゲーム序盤より転載


レビュー
超短編。三分も掛からず読みきれます。
以前、激辛さまの方へ投稿レビューさせて頂いた「苦情」もそうですが、ストーリー概要やキャラ一覧を覚えずにすんなり始められるのは気持ちがいいですね。

ストーリーは途中で3つに分岐します。
どれも痛々しいですが、私は(他所の怪物さんにくわれるルート)が好み。


word→少年の眼 妄想と現実 怪物の証 無慈悲

「休談_0話_さて、一息」

2009年06月13日
 改めて初めまして、鋏と言います。
 ここ二ヶ月は「超激辛」様という神サイト様の下へレビューを送り憑けておりましたが、あまり人様のサイトを汚してはいけないと考え、今はこうしてブログを立てて我が身を縛めております。

↓少し改まって。

 一応ココ「悲しき人工電波(以後、悲電)」はフリーゲーム、それもADVを中心としたレビューブログとして機能させる計画です。まだまだ書き方や伝え方など拙いものですが、どうぞ宜しくお願いします。
 またジャンルをADVと半限定しましたが、BLなど一部の方が好まない記事は普通に載せます。私はギャルゲーの空気が苦手な為、逆にソチラのモノが多くなる可能性があります。一応注意書きを付けるなどして対処するつもりですのでご容赦を。
(逆に作者様に対しては、御作品に注意書きを付ける等の行為に対して深く伏してお詫び申し上げます)
 同時に、レビューに付属させてスクリーンショットやストーリーの概要など載せさせて頂くと思います。何か問題が御座いましたらお申し付けください。


↓少々崩して。

ブログを始めほぼ一週間、
レビュー掲載予定のADVを数えてみたところ68作品でした。
一週間に2~3作品紹介できれば良いと考えております。
ので、レビューし終わった頃にはまた増えていて、以後ループして……一年は続くかな。
計画は所詮計画ですけど。
ほんとフリーゲームが下火ってのはどこの国の話でしょうか?

あと気付いたのは、何故か感想ブログにする筈がレビューブログになっている事……
やっぱり感想とレビューを二つ書くのは二度デマですし、
どちらかが不十分になるのは作品に失礼と言う事ですね。
悲電は今日よりレビューブログになります。

私程度が書くレビューが、どれほど作品並び作者様の応援になるかは判りませんけど、
才能のないクズ助が筆を折ってから半年がたちましたし、
そろそろ応援する側として自覚が固まってくればなと考えております。
再度、どうぞ、ヨロシク。

「赫浸陰」

2009年06月11日
ジャンル:和風ホラーADV
DL:現在公開停止
製作者:R.X.サトー
攻略:N.S.G@wiki
注:BL要素

痛覚記憶


 紹介

不思議な夢を見た。
無限の陰に、赤い血溜。
自分を呼ぶ、誰かの声。

「逃げよう、早く。」
目を覚ますと、たった一人の肉親であるかすがが急にそう言ってきた。
何のことだか解らないまま、一緒に逃げ出す。

墨色の世界に飛び散る血の赫。
災いを孕んだ 双子に古の儀式。

願いはただ君と、幸せになること。


>以上作者HPより転載


 レビュー
現在公開停止されています。


word→双子 呪い 穢れ 忌み子 白皮
つづきはこちら "「赫浸陰」"