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2024年03月29日
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「休談_1話_トーマの心臓」

2009年06月19日
関連:「Zweite Liebe
資料:「トーマの心臓


「Zweite Liebe」のレビューを書いてから少し経ちましたね。
現在「Das Shichsal」を繰り返しプレイしているのですが、納得いくまで頑張ろうと考えているので、全く終わりが見えてきません。「ロストロマンサー」の再来です。判り難さはそれ程でもないのですが、BGMが上品なので眠気を誘われ……。

それはさておきZweite Liebeのレビューの際、拝見させて頂いたサイト様に「トーマの心臓と雰囲気が似ている」という事が書かれておられました。
「トーマの心臓」といえば以前同じ作者の「11人いる!」を読んだ事があり、これが大層面白かったので何時かそちらの作品もと常々考えていたところです。
という訳で迷わず購入。


『トーマの心臓』 萩尾望都・著
冬の終わりのその朝、1人の少年が死んだ。トーマ・ヴェルナー。そして、ユーリに残された1通の手紙。「これがぼくの愛、これがぼくの心臓の音」。信仰の暗い淵でもがくユーリ、父とユーリへの想いを秘めるオスカー、トーマに生き写しの転入生エーリク……。透明な季節を過ごすギムナジウムの少年たちに投げかけられた愛と試練と恩籠。今もなお光彩を放ち続ける萩尾望都初期の大傑作。

>以上アマゾンより転載


今なお光彩を放ち続けるという表現は本当ですね。恐らく永遠に評価は変わらないでしょう。
名作と呼ばれても時が経ってみれば「悪く言う訳じゃないけど、実際あそこはちょっとね……」と欠点の一つや二つ口に出したくなるものですが、トーマの心臓は完全に作品として完成しています。
いや、これは面白い。
最初から最後まで一気に読み進んだのですが、その後頭の中で整理される情報量が半端じゃないです。次々と目に飛び込む2ページがどれも細かいコマと美しい表情と痛々しい言葉で埋め尽くされていて、眼をそらすことができない、手を離して本を放りだすことができない。濃厚な一冊でした。

+追記
熱狂的に引き込まれZweite Liebeとの関連を探る事を忘れてしまっていたのが少々惜しかったです。こういうのは探ろうとすると限度がないので一応にこれでも良いとは思うけど、やはりDas Shichsalのレビューの糧にできれば此方としては幸い……
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