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2024年11月22日
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「parallel」

2009年07月19日
ジャンル:サウンドノベル
DL:vector
制作者:nine

哲学の語り合いはデフォ


 紹介
「parallel」は、12月のある街を舞台にしたノベルです。
また、ザッピングにより、複数の場面からストーリーを読み進めていくことが出来ます。


>以上紹介文より転載


 レビュー
3days」の作者による、中篇サウンドノベル。

3daysがザッピングというゲームシステムを前面に出してプレイヤーを呼び込んだのに対して、今作は一つの読み物として攻めています。

一応ザッピングもあり、他のノベルゲーでいう外伝追加のような感じです。
話の途中に出るザッピングボタンを押すと別の主人公の話が読め、二週目三週目と読了回数を重ねるごとにザッピングポイントが増えていきます。
だんだんストーリーが肉付けされていくわけです。
ただこのシステム、結局は一本道シナリオのおまけ要素程度でして、余り活かされているとは思えませんでした。

ストーリーは、ミステリー要素を加えた現代ドラマ。
恐らくプレイする人によって印象は様々で、ミステリーと思えたり、サスペンスと感じたり、もしかしたら恋愛モノとして受け取る人もいるかもしれません。
現代ドラマを強調したのは単に私がこの作品のもつ現代ドラマ的な雰囲気に良い印象を覚えたから、というだけの事。
ザッピングによって多数の登場人物の在り方・生き様・行く末が描写される本作では、その多面性が一つの魅力なのではないかなと思います。
少々好みの分かれる部分もありますが、全体として登場人物の描き方は丁寧でして、素晴らしい作品です。


ただ、構成については雑な印象が……。
ザッピングによって得られる収束感と伴う期待感――ラストで一気に霧散しました。
それがミステリーとして印象が弱く、ザッピングが活かされていないと私が思う理由です。
個々の話が面白いと思っただけに、非常に惜しいです。
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「帰省 ~川原純一の場合~」

2009年07月05日
ジャンル:ほのぼのショートストーリー
DL:vector
制作者:nope

故郷の風景と携帯電話と少女


 紹介
夏のある日、主人公の川原純一は故郷へと帰省しました。
駅前のバス停で出会った少女との、ちょっと不思議なショートストーリー。


>以上紹介文より転載


 レビュー
またまたショートストーリー。
本当にショートのレビューばっかですけど、好きなんだから仕方がない。
ちょっと気が向いた時にサラッとできる、そんなのが大好きなんです。
そして、今作は原案を思いついたその日にサラッと作られたゲームらしいですよ。

ストーリーは紹介の通り。故郷の風景が"我が町"という感じでほのぼのしてしまいます。BGMも気持ちが良いっす。
主人公は丁度通りかかったバス停で女の子に呼び止められ、携帯電話を貸す事に…。そこから3分程の物語。
ちょっと謎を残すような終わり方です。
だから初見は続き物の第一話なのかな? とも思いましたが、どうやらこれで一作品らしい。
あとは読んだ人が自分で完成させてくださいとのこと。

うん、こういう作品は大好きだ。
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